勝常区環境保全会便り 2011
勝常区環境保全会便り 2011
昨年3月11日の東日本大震災で、被害に遭われた方に謹んでお見舞い
申し上げます。
今年度の保全会活動は、冬の大雪や大地震など自然の猛威、さらには追い打ちをかけるような福島第一原発事故等の人為的災害、当該地区では人為的な被害は無かったものの、大雪によるハウスの倒壊、大地震による建物の被害等、例年にはない日常的な復旧活動を余儀なくされました。
農家にとっては、原発事故による放射能の影響で水田の作付けは遅れ、水田管理にも影響が出て、予想以上の減収となりました。
しかしながら、水田の土壌調査の結果、当該地区で収穫された米は、放射能の影響もなく、無事に出荷できたのは大変嬉しい限りです。
保全会としても、震災後に放射能線量計を購入し5月末より日々の測定を開始し、当該地区の放射能環境汚染の観測に目を向けているところです。
測定開始から現在までの環境放射線量は、国の基準を下回り日常生活に影響を及ぼすものではありませんが、あまり人気のない場所や流れのない川や池、わらや堆肥等の積まれた場所は、部分的に放射線量が高い場所がありますので注意が必要です。福島県、特に会津地方は福島の台所と言われるくらいに、農業に従事している方が大半で、農作物の風評被害は農家にとっては死活問題に発展しています。原発が冷温停止に至っても飛散放射能が無くなるわけではありません。予想では今年度以降が放射能や風評被害との本当の戦いになるものと考えられます。
一丸となって、現状を打開するための施策が今まさに求められています。
◎23度保全会の主な活動
Aグループ「基礎部分」
「基礎部分」の活動としては、例年通り区の事業に沿って活動を継承する形で実施しました。
原発事故の影響で、放射能の心配もあったが例年通りに開水路の法面除草農道の法面除草を実施しました。(この時点の環境放射能は基準値以下)
編集後記
一部の同士が結束して始まった、農地水環境保全活動に対して区民各位には、多大なるご理解とご協力の下、5年間の長きに渡りご尽力賜り、忠心より感謝御礼申し上げます。
お陰様で、5年間の「勝常区環境保全会」活動も当初の予定通りに、ある程度の実績や達成など、外面的にも内面的にも結果を残すことができたと自負しております。
平成24年度から新規農地水環境保全活動がスタートしますが、今後新世代の若者が中心となった新組織が形成されるようですので、一層のご理解・ご協力をお願い致します。
勝常区環境保全会会長 渡部 満雄
「勝常区環境保全会最終年度」活動を通して
4月24日開水路泥上げ除草作業
(春の江払い)
7月10日開水路泥上げ除草作業
(夏の江払い)
農道・開水路の点検活動
Bグループ「農地・水向上活動」
4月始めから末にかけ、開水路のU字溝の破損箇所の大規模な改修工事を実施し
ました。本工事により当該地区の開水路の改修工事もほぼ完了となりました。
11月14日には、農事組合の企画のもとに研修旅行を実施、新潟のコープケミ
カル株式会社へ行って、より良い土作りの為に必要な適切な肥料の選択等、各自
真剣に耳を傾けた。
特に当該地区農業にとっては、来年度以降、土壌に含まれる放射能セシウムやヨ
ウ素などの徐線活動に真剣に取り組むと共に農産物に対する影響等、様々な事案
が予想される。農家にとっては、来年度以降の不安要素が色々と考えられるため、
専門的な知識がいっそう求められる。
Cグループ「農村環境向上活動」
Cグループの、あじさいクラブは発足以来「村の花」あじさいの定植作業や除草・散水等の環境美か活動に一生懸命に取り組んで頂きました。
お陰様で、小学校周辺や勝常寺周辺は、当初予定通りに、あじさいの花が咲き乱れ、シーズンになると学校の子供たちや通りを行き交う人々のしばしの休息の場
になっています。
*あじさいクラブ*
猛暑の中、汗だくになりながらあじさいを守る姿には頭の下がる思いです。
本当にご苦労さまでした。
勝常区環境保全会グループ
1.Aグループ「勝常区」
2.Bグループ「勝常農事組合」
3.Cグループ
「あじさいクラブ・消防・PTA」
4.Dグループ「管理運営」
あじさいクラブ発足以来、育ててきたあじさいもクラブ員の努力によって、年々
成長し、今ではりっぱな「あじさいガーデン」にまでになりました。
しかしながら、部落南側の県道沿いは、歩道設置工事により、半分以上撤去され
てしまいました。でも今まで一生懸命に活動に携わってくれたクラブ員の努力は、あじさいの花の開花と共に今後も区民の心にひとときの安らぎをもたらしていくことでしょう。五年間のご協力を心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
Cグループ「農村環境向上活動」
消防団・PTAに於いては、今年も夏休みを中心に、例年同様親子で積極的に保全会活動に参加をして頂きました。
本年度は勝常寺周辺農道等に「環境浄化作用のあるサンバチェンス」という花の鉢植えをPTA中心に親子で実施し、夏休みには毎朝の水やりや花についての学習も行いました。夏休み終了後には、PTAに変わって消防団が鉢の管理を引き継いで毎日水やり管理を行ってくれました。5年間の活動の中で培った経験がやがて子供たちの中で大輪の花を咲かせることを楽しみにしています。
*PTA夏休み親子活動*
猛暑の中、汗だくになりながらサンバチェンスの鉢植え作業!翌日からはみんなで鉢植えの水やり等、保全活動を実施しました。
*消防団による鉢植え保全活動*
夏休み中のPTA活動を継続して消防団の鉢植えや定植地の水やり・除草等の保全活動を9月末まで実施
*子供たちの夏休み活動の一環*
夏休みを利用して生態観察用ため池での生態観察!
初めて参加する子供もいて興津々・・・