勝常区環境保全会便り 2010

 
 
農地・水環境保全活動は、今年で四年目となり取り組み当初から分担をしていたグループごとの活動も年を追うごとに、それぞれが責任を持った活動計画のもとに前向きに取り組んで頂きました。

本年度は、夏の猛暑、冬の大雪、またさらに追い打ちをかけるかのように大地震と、波乱に満ちた一年間でありました。さらに今、福島県では原発が危機的状況にあり、放射能被害は県内農業にとっては大変深刻事態に陥っています。まだ会津地方に至っては、それほどの放射能被害は確認されてはいませんが、放射能被害以上に深刻なのが誤った情報による風評被害です。これにより福島県産の農産物はもとより乳製品等、農業に関わる製品は、すべて大打撃を受けて、事実それを苦にした自殺者まで出ているのが現状です。大災害で今後の県内農業は一変することは容易に予想できます。「当区はだいじょうぶ」とあぐらをかいて見過ごすのか?「本当にやばいことになっている」と一人一人が真剣に危機感を持って対

応していくのかで、これからの当区の基幹産業である農業の存続が問われます。勝常区環境保全会の調査によって、後7・8年で当区の農業は、後継者の問題等を含め存続が不可能な状態に陥ります。

頑固一徹な個人経営で大切な農業基盤を破壊するのか?それとも柔軟にかつ前向きに部落一丸となって、この危機を乗り越えて行くのかが今問われています。



◎22度保全会の主な活動


    Aグループ「基礎部分」


「基礎部分」の主な活動としては、例年通りに区の既存の活動を継承する形で実施しました。農道補修等に於いては、五カ年計画に基づき本年度実施範囲を昨年同様に砂利の敷設作業を実施し、農道に至ってはかなりの改善が感じられます。













 

編集後記

本年度もすべての活動が終了し、構成員各位には多大なご協力を頂き、感謝申し上げます。今年は夏の猛暑・冬の大雪また大地震と何かと天地異変の続く中、構成員各位には、一年間のご苦労に重ねて御礼申し上げます。

お陰様をもちまして、勝常区環境保全会活動も四年目を終え、次年度を残すのみとなりました。二十四年度からの新規事業の概要が発表されましたが、今期の総会の席上で概要説明をしながら、構成員各位より様々なご意見を拝聴し、前向きに検討して参りたいと考えておりますので忌憚のないご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。



   勝常区環境保全会会長 渡部 満雄

「勝常区環境保全会22年度」活動を通して

4月25日開水路泥上げ除草作業

     (春の江払い)

7月11日開水路泥上げ除草作業

     (夏の江払い)

7月13日農道補修作業

   (農道砂利敷き)

   Bグループ「農地・水向上活動」




三月末から四月始めにかけ、開水路のU字溝の破損箇所の改修工事
を実施しました。また11月末には、勝常寺北側農道及び水路の土留め工事を東北土木様に委託し実施しました。

11月9日には、農事組合の先導のもとに研修旅行を実施、全農福島農業技術センターへ土壌調査・水質調査を兼ねて行ってきました。

土壌分析の結果「水田に適した土壌質」とのことでした。

研修の中で、土壌の状態にあった肥料の適切な散布量なども、色々と勉強し

て来ました。「おいしい米は土作りから」を合い言葉に適切に対応して行ければと思いました。 

 

   Cグループ「農村環境向上活動」




Cグループの、あじさいクラブでは、昨年実施した、あじさいの定植地の保全管理を主に活動を行いました。

お陰様で、小学校周辺や勝常寺周辺は、シーズンになるとあじさいの花が咲き乱れ、行き交う人の心を和ませています。

また、夏の猛暑にも負けず汗しながら、一生懸命に除草等保全活動に取り組んでいる姿には、頭が下がる思いでした。本当にお疲れ様でした。

今年の猛暑は、例年になく厳しいもので作業をするのも命がけの状態が続きまし

たが、あじさいクラブのメンバーはそんな厳しい気候条件の中でも一丸となって

定植地の保全活動に尽力してくれました。その成果もあってか、せっかく育ってきたあじさいの花もほとんど枯れることなく無事に夏の猛暑を乗り越えることができました。来年もまた今年以上にきれいな花を咲かせてくれるものと信じています。一斉に咲き乱れる村の花あじさいは、この地を訪れる観光客の心を和ませてくれることでしょう。

 

   Cグループ「農村環境向上活動」



消防団・PTAに於いては、夏休みを中心に、例年同様親子でのコミュニケーションを目標に、積極的に保全会活動に参加をして頂きました。

本年度も村の駐車場周辺農道の法面への村の花あじさいの植花作業や生態観察等、学校の学習にも関連した形で取り組んで頂きました。土に触れる機会が少なくなった昨今、この活動を通して土や水との触れあえる体験は、とても貴重だと感じています。ずぶ濡れになりながら友だちと和気あいあいにたわむれる姿は、とても楽しそうで活気に溢れて印象的でした。

子供の夏休みを利用して、PTA親子共同作業で施設周辺の花の植栽や水やりを実施しました。朝のラジオ体操終了後に、親も子も一緒になって、農道や水路周辺をいっぱいの花で飾り付けました。泥だらけになりながらの作業でしたが、みんないい顔してたっけ!

尚、子供の参加日当に関しては子供育成積立金として、親子の自然ふれあい体験等に親の責任のもと、子供に対しても現金での支払いが承認され有効に使っても良いことになりましたので、次年度も楽しんで下さい。













 

*あじさいクラブ*

猛暑の中、汗だくになりながらあじさいを枯らすまいと一生懸命水やりや除草などの

保全活動に取り組んでもらいました。

勝常区環境保全会グループ

  1. 1.Aグループ「勝常区」

  2. 2.Bグループ「勝常農事組合」

  3. 3.Cグループ

    「あじさいクラブ・消防・PTA」

  1. 4.Dグループ「管理運営」

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